地形図のドゥンドレット山
私は地図が好きです。特に旅先では現地の地図を集めます。スウェーデンの官製地形図は表記が美しく、飾っておくだけでも楽しいのですが、加えて内容が非常に正確です。この地図のコンターを見る限り、ドゥンドレット山は氷食地形ではなく、火山のようです。登山道が書いてあるので、登ってみたいと思っていました。
四季水彩ラップランド分室
私は旅先ですぐに仕事場を作ってしまいます。条件は、3泊以上の滞在をすること、インターネットが使えること、景色がいいこと、などです。今回も、コテージの家具を勝手に動かして、こんな仕事場を作りました。デスクには仕事に必要なアイテム、例えば、ノートパソコン(ビクター「インターリンク」850グラム)、国際携帯電話、地図多数、国際免許証、絵の道具、ポテトチップス、徳島製粉の金ちゃんラーメンなどが所せましと並んでいます。窓からはドゥンドレット山が正面に見えるので、登ることにしました。
ドゥンドレット山中腹
山麓は針葉樹の森に覆われていますが、中腹以上は荒涼とした原野です。最果てに来たというよりも、地の果てに来たという実感を持ちました。
山頂の電波塔
途中驟雨に襲われましたが、山頂に着きました。ここには電波塔があり、テレビ中継塔、短波無線中継局、航空灯台などがあります。冬にはオーロラ観望のロッジも開かれます。
地衣類
日本では高山帯にしか見られない地衣類(ちいるい)もいたるところに見られます。はっきりした名称は不明ですが、これはチズゴケ(地図苔)の一種だと思います。小さな石についているのを、記念に持って帰りました。
山頂の虹
あいにく天気が悪化して、遠くの山が霞んでしまったのですが、そのかわりに虹が見えました。北極圏で見る虹というのはちょっと珍しい体験かも知れません。