ホテルでの食事
ホテルといっても冬季はレストランもレセプションも閉まっています。基本的には(というより全面的に)自炊です。すぐそばのICA(スウェーデンのスーパー+コンビニ)で食材を買ってきて、何か作って食べていました。この日メニューは、パスタ、パン、お茶漬け、餅。
カメラの防寒対策
頑強な愛機ニコンF2も零下35度では、機能障害が発生します。シャッターが戻らなくなる、レンズに霜がおりす(凍る)の2点です。使い捨て懐炉(桐灰社製「竹炭」)をカメラ1台につき4〜5個つけて、その周りを保温材(トイレットペーパー、靴下、タオル)で覆います。するとこんな格好に。目玉のオヤジのようなツラガマエ。
すごいカメラ
あまりの壮絶な姿に名前をつけてしまいました。
左=「エレファントマン1号」
右=「赤ずきんちゃん2号」
開口部はファインダー穴、レリーズ穴、巻き上げノブ穴のみで、実際に使ってみましたが、零下35度で2時間全く支障なしでした。
観測地への道
アビスコでのオーロラ観測は、街の北にあるTornetraskという湖です。観測地まではホテルから500メートルほどで、歩いても行けます。
湖上のオーロラ観測地
Tornetraskは巨大な湖ですが、今の時期は完全結氷しています。氷は平坦で、その上の積雪もわずかなので、三脚をたてて撮影するのは最適です。更にオーロラ出現方向に、山とボートハウスがあるので、いいアクセントになります。
湖上から見たラポーテン
雄大な北極圏の景観を実感できます。
スノーモービルに乗った!
湖上で風景を撮影していたら、スノモが1台近づいてきました。何でも対岸にコテージを持っていて、「お茶でもどうですか」というので、後の荷台橇にホイホイと乗せてもらいました。湖上をすべるように走って、はじめてスウェーデン人の別荘を見せてもらいました。私が欲しいコテージの理想にかなり近いものでした。
コテージオーナーの息子、オーレ君
11歳なのに英語が堪能でした。スウェーデンでは英語教育が徹底しています。水筆ペンを1本プリセント(プレゼント)して、使い方を教えたら、あっという間に使えるようになってしまいました。絵に国境はなし。
ヤマハのスノモ
スノーモービルはこのあたりの生活の足です。車では行けない急斜面や深雪も大丈夫です。日本のヤマハ製が最高の品質だそうです。
バイバイ、オーレ君!
子供はヘルメットをかぶって荷台に乗ります。また来年の冬に会いましょう。