
ポルユス(スウェーデン)に、デジタル一眼レフカメラ3台、高感度CCDカメラ、ネットワークカメラ、温度センサーを設置。デジタル一眼レフカメラは、ポルユスに設置した制御用PCよりコントロールしてインターバル撮影を常時行っている。高感度CCDカメラは、ビデオサーバ装置により10秒間隔で画像キャプチャを行っている。それぞれの画像はまえちゃんねっと(千葉)に設置したアーカイブ用サーバにFTP転送している。ネットワークカメラの画像は、カメラの機能であるFTPクライアントを用いて、アーカイブ用サーバに常時画像転送している。温度データは、現地PCで温度計測を行い、10秒毎にまえちゃんねっとのアーカイブ用サーバに、UDPパケットに載せて送信している。
一眼レフカメラ画像は、24時間適切な露出やシャッタースピードを得るために、独自ソフトウェアを開発してインターバル撮影を行っている。また、撮影した画像のFTP転送には、撮影途中での中途半端な乱れた画像データをFTP転送しないように考慮した独自転送ソフトを開発して用いている。さらに、一眼レフカメラがハングした場合にも、電源のOff/Onを自動的に行い常時撮影状態を自動復帰できるように、遠隔電源制御装置も同時にコントロールするソフトウェアを開発し用いている。
独自ソフトウェア群の運用により、完全無人24時間観測を実現している。また、これらソフトウェアだけでは対応できないトラブルに備え、カメラのマニュアル撮影からPCの再起動まで、全てを日本からコントロールできる仕組みを整えてオーロラ観測に臨んでいる。