黎明のラポーテン
夏のアビスコには夜が来ません。それでも深夜には、南の空は暗くなります。ラポーテンの黎明の空の中に、シルエットになっていました。
北の地平線
夜中でも北の地平線は明るさを保っています。太陽が真北の地平線のすぐ下にあるからです。この30分後にはもう太陽が昇ってきます。
幻の太陽
最終日に珍しいものが見えました。太陽の右側にもう一つ太陽が見えるのです。これは極地方で稀に見られる「幻日」というもので、高層の薄い氷粒雲(巻雲や巻層雲)と太陽光の関係で、太陽の両側に幻の太陽が現れるのです。
幻の太陽の正体
拡大して見ると、虹のように色がついています。しかし「虹」は太陽を背にしなければ見えないので、これは「虹」ではありません。「彩雲」といってもいいかも知れません。
なつかしの客室
帰国の荷物もまとまりました。荷物は小さなキャスターバッグ(ちびかる)と手提げが1個。キャスターバッグの中は、石や地図で一杯になっています。この景色のいい部屋ともしばらくお別れです。
モニカさんへのおみやげ
このホテルのマネージャーで友人のモニカさんには、今回は会えませんでした。いい部屋に安く泊めてもらって、しかも果物やお菓子をたくさんもらったので、お礼に絵と手紙を残しました。冬に描いたこのホテルの絵です。
スウェーデンのお天気おばさん
日本と同じで朝には天気予報を盛んに流しています。日本とちがうところは、森田さんではなくて、お天気おばさんが一生懸命に説明す点、地図がスカンジナビア半島だという点です。この日もラップランドは快晴の予報でした。
さらばラポーテン
国道に出て、キルナ方面に走り出すと、ラポーテンはもう見えません。最後にもう一目と、ホテルのテラスから眺めました。最後まで美しい姿を見せていました。