典型的なオーロラの出始め
オーロラの出始めはほとんどの場合こんな感じです。ちょうど天に巨大な緑色の虹がかかっているような感じです。この写真はその虹の弧の左側です。
The beginning of typical Northern Light
オーロラの出始めの右側はこんな感じになります。上の写真と併せて、虹のような弧を描いているのがわかるでしょうか?
The right end of Northern Light solitude
やや成長したオーロラ
その虹のようなオーロラがそのまま消えてしまうこともありますが、このように弧が2本になったり、端からカーテン状に成長していくこともあります。
Growing Northern Light
赤いオーロラ
銀塩写真(普通のフィルムで撮った写真)では見た目のオーロラよりもずっと暗い光までとらえ、特に人間の目では見にくい赤もよく写ります。しかしデジタルカメラの場合、非常に見た目に近い色で写ることがわかりました。赤いオーロラは珍しいのですが、この日は赤いものも見られました。この写真は非常に見た目に近い写真です。
Red Northern Light
大きく成長したオーロラ
最初の写真から約20分後の姿です。幾筋もの光の帯が乱舞していました。このあとオーロラは一旦衰退して、もとのアーチ状に戻ります。そしてまた成長する、という過程を一晩に数回繰り返すのが普通です。
Grand Northern Light
北斗七星とオーロラ
高緯度地方では、北斗七星も沈まずに北の地平線を左から右に這うように動きます。この晩のオーロラは北斗のすぐそばに輝いていました。
The Dipper and Northern Light
体験最低気温更新
滞在しているドゥンドレットに比べて、オーロラ観測地は平均して10度の温度差があります。この日の最低気温は零下38度。私もこの低温ははじめての体験でした。その分、オーロラも非常に鮮やかでした。この気温でついにニコンF2は機能しなくなりましたが、オリンパスのデジカメE-20は、防寒対策を何もしないのにビクともしませんでした。すごいカメラです。
The minimum temperature was -38 degrees

オーロラ撮影データ
撮影者=田中千尋(四季水彩)
日時=2002年12月30日 22:30〜23:45
場所=北部スウェーデン Porjus郊外 (北緯67°10")
カメラ=オリンパス一眼レフデジタルカメラ E-20
CCD=約500万ピクセル
架台=ベルボン製三脚+誠報社製微動雲台(自由雲台は不使用)
記憶媒体=Transcend製コンパクトフラッシュ512MB
レンズ=広角ズームレンズ+オリンパスワイドコンバーター使用
ピント=マニュアルフォーカスモード(∞固定)
測光・露出計=不要
解像度=SHQ高画質JPEGモード(1枚の写真で約4MB使用)
データ=F=24mm相当 f=2.0 ISO 320相当 
露光=各25〜47秒露光(カメラ本体のインターフェイスによる自動露光)
電池=ニッケル水素充電池2100mAh(サンヨー、ソニー)×4本