北極圏旅行記 2001
「北極圏俳壇」

今回は俳人夫妻が同行。多くの優れた俳句を残しました。尚、解釈・質問はご遠慮ください。解釈不可能な句もありますので。

氷点下 三十三度に 立ち尽くす (K)
雪原に 低く横たう 北斗星 (K)
極北に 日本車走る 満ちたれり (T)
極光の 出じし知らせに ガバと起き (K)
憧れの 藤色の空に 立ちすくす (C)
オーロラや 手すり足ぶみ オーロラや (T)
味のなき お菓子の正体 たたみかな (C)
めがねまで 凍って妻に 八つ当たり (M)
極北で 桐生の話 これいかに (C)
オーロラに はばたく白鳥 光るベガ (S)
犬ぞりの 走る湖上に 浮かぶ月 (S)
かわいいと 言ってるくせに トナカイ食う (C)
雪原の 踏み切り越えて 月の道 (C)


2001年北極圏俳壇大賞

極光の 出じし知らせに ガバと起き (K)

受賞理由
「ガバと起き」という部分が、その時の動作や心情を的確に伝えています。秀麗で無駄のない一句です。おめでとうございます。